
見えない電気で、
見える安全をつくる
総合職Mさん電気/ 2009年入社
JOB INTRODUCTION



鉄道の運行を支えているのは、車両や駅だけではありません。列車に電気を届け、信号や踏切を正しく動かし、異常があれば即座に検知して安全を守る。そのすべてを担っているのが、電気部門です。目立つことは少ないものの、一つでも欠ければ列車は走り続けられません。日々の点検・保守から、ホームドアの新設や設備更新といった大規模工事、さらには将来を見据えた新しい仕組みづくりまで。現場で設備を守り続けながら、全体の状況を見渡し、最適な判断を重ねていく。その積み重ねが、「今の安全」と「これからの鉄道」を同時に支えています。見えないところで鉄道を動かし続ける。それが、電気部門の仕事です。


INTERVIEW社員インタビュー

見えない電気で、
見える安全をつくる
総合職Mさん電気/ 2009年入社
電気部門を、
現場と全体の両方から支える仕事
Mさんは、電気部門の総合職として本社に所属し、電気設備関係の総合調整を通じて鉄道の安定運行を支えています。現在、主に担当しているのが、ホームドア新設工事です。ホームドアは、駅のホームと線路を仕切り、お客さまの転落や列車との接触事故を防ぐための安全設備です。電気は目に見えませんが、電気で可動するホームドアは、お客さまの安全が目に見えるかたちで現れます。工事を進めるうえでは、電気部門だけで完結することはありません。土木・建築・運輸部門、協力企業など、多くの関係者と連携しながら、「いつ・どこまで・どの順番で進めるか」を一つひとつ判断していきます。

ホームドア新設を、安全と運行を
両立させるプロジェクトとして動かす
単純にホームドア本体を設置すれば終わりという訳ではありません。駅ごとに異なる構造、工事中の安全確保、列車ダイヤへの影響、検査や立ち会いまで含めて、全体を通し調整する必要があります。Mさんは、現場に足を運び、設置状況や検査の進み具合を自分の目で確認しながら、「この状態で運行に支障はないか」「想定外のリスクは残っていないか」を見極めていきます。電気設備として正しいかどうかだけでなく、鉄道全体として“安全に使われ続ける状態か”を判断することが、Mさんの役割です。

現場で見えた課題を、
次の仕組みにつなげていく
こうした工事を通じて、Mさんが強く感じているのが、設備の増加と人手不足という現実です。若手が減る一方で、設備は確実に増えていく。その中で、これまで現場経験に支えられてきた判断を、どう次の世代につないでいくか。現在は、設備データの活用や遠隔監視といったDXの視点も取り入れながら、「現場に無理をかけずに安全を維持できる仕組みづくり」にも取り組んでいます。目の前のホームドアを確実に動かすこと。そして、その先にある10年後、20年後の電気部門を見据えること。その両方を考え続けるのが、Mさんの仕事です。

キャリアステップ
現場経験を重ねながら、
電気設備の総合調整を担う立場へ
Mさんは、電気部門の現場と本社の両方を経験しながら、設備の状態や優先順位を見極め、「鉄道を止めないためのプロセス」を積み重ねてきました。その経験を活かし、電気設備の総合調整を担う重要な役割を担っています。
入社1~3年目
電気設備の現場を徹底的に知るフェーズ
電気部 飯能電気所
電気部 上石神井電気所
電気部 保谷電気所
変電・電力設備の点検、保守業務を通じ、「設備の状態を判断する基礎力」を身につける時期。主要な職場をすべて経験し、まずは電気部門の土台となる現場経験を積む。
入社3~10年目
現場経験を活かし、本社業務へ
西武HD 第一事業戦略部
電気部 電力課
現場経験を踏まえ、HDの経営企画部門でバス会社や鉄道子会社の会議体運営や予算など経営管理業務を行い、会社体のそのものの運営について携わる。その後、本社電気部では路線全体を視野に入れた電気設備の更新などの業務に携わる。このタイミングで、「現場で起きていることを、経営・計画の言葉に変換する視点」を獲得。
入社11~12年目
再び現場の中核へ
上石神井電気所 副所長
これまでの一担当者という視点を変え、現場責任者に近い立場として、設備管理だけでなく、人・工程・安全管理も含めた業務を担う。「自分の判断が、運行に直結する」立場を経験。
入社13年目~現在
電気設備関係の総合調整を担う立場へ
電気部 電力課
電気部 電気工事事務所
現場と本社の両方を知る人財として、設備計画、工事調整などを担当。現在は「電気設備関係の総合調整を通じて鉄道の安定を支える役割」を担っている。

見逃さない判断が、
“当たり前に走る鉄道”を
守っている
専門職Aさん電気/ 2019年入社
日々の点検と判断で、
電気設備の「異常の兆し」を見逃さない
Aさんは、上石神井電気区に所属する電気専門職として、電力・変電・信号通信設備を中心とした点検・保守業務を担っています。列車が安全に、そして定時に走り続けるためには、電気設備が「正しい状態」で動き続けていることが欠かせません。Aさんの仕事は、その前提を日々の現場で支えることです。日常の業務では、決められた手順に沿って設備を確認しながらも、「いつもと違う音」「わずかな表示の変化」「数値のズレ」といった小さな違和感に敏感であることを大切にしています。異常が表に出る前の“兆し”を捉えられるかどうかが、電気専門職としての力量を分ける。Aさんはそう考え、日々の点検に向き合っています。

異常時には、現場で即座に状況を見極め
対応を判断する
電気設備に不具合が起きれば、その影響はそのまま列車の運行に直結します。そのためAさんの仕事には、点検だけでなく、トラブル発生時の初動判断も含まれます。「今は止めるべきか」「応急対応で運行を続けられるか」「どこまでを自分で判断し、どこからをエスカレーションするか」。現場では、限られた時間の中で、状況を正確に把握し、安全を最優先に判断することが求められます。Aさんは、現場で設備を直接見てきた経験をもとに、冷静に状況を整理し、関係部署と連携しながら対応を進めていきます。一つひとつの判断が、目の前の安全だけでなく、お客さまの信頼にもつながっている。その重さを実感しながら、現場に立っています。

経験を積み重ね、
鉄道の「当たり前」を支える技術者へ
専門職としてのキャリアは、知識を覚えることだけで築かれるものではありません。Aさんは、日々の点検やトラブル対応を通じて、「なぜこの確認が必要なのか」「どこに注意すべきなのか」を自分の判断として積み上げてきました。経験を重ねるにつれ、設備を見る視点も広がっていきます。個々の機器だけでなく、その設備が運行全体の中でどんな役割を果たしているのかを意識しながら仕事に向き合うようになりました。表に出ることは少なくても、電気設備が正しく動き続けているからこそ、列車は「当たり前」に走る。Aさんは、現場で培った確かな判断力を武器に、鉄道の安全を支える専門職として、今日も現場に立ち続けています。

キャリアステップ
現場で技術を磨き、鉄道の安全を守り続ける
Aさんは、電気設備の現業(現場)を担う専門職として、日々の点検・保守を通じて、「安全かどうかを自分で判断できる力」を積み重ねてきました。設備と真正面から向き合い、確実な作業を積み重ねることで、電気部門の現場を支える技術力を磨いています。
入社1~3年目
電気設備の基礎を
身につけるフェーズ
電気部 保谷電気所
変電設備・電力設備の点検、保守作業を中心に担当。現場のルール、安全管理、作業手順を一つひとつ学ぶ時期。
まずは設備を正しく扱い、異常に気づける目を養うことが最優先。先輩の作業を間近で見ながら、電気設備の基礎を身体で覚えていく段階。
入社4~7年目
現場の主力として
設備を支えるフェーズ
電気部 上石神井電気所
担当エリアの信号設備・通信設備の点検・保守を継続して担当。作業の正確さだけでなく、周囲と連携した安全確保も重視。
経験を重ねることで、「なぜこの作業が必要なのか」「どこに注意すべきか」を自分で判断できるように。現場の一員から、現場を支える存在へと役割が広がっていく。
入社8年目~現在
専門職として、鉄道の
“当たり前”を守る立場へ
電気部 上石神井電気所
日々の点検・保守を通じて、設備の安定稼働を支える。小さな異常も見逃さず、事故を未然に防ぐ役割を担う。
Aさんの仕事は、表に出ることは少ない。しかし、電気設備が正しく動いているという「当たり前」は、こうした専門職の確かな技術と積み重ねによって支えられている。